サプライズお中元



お中元の季節となりました。新居に自家からなにやら、梱包された包み紙が届きました。段ボールを開けると、なんだか高級そうなデパートの包装がされています。こうなるとワクワクが止まりません。何が入っているのだろうと、ドキドキと胸高鳴る中、包装紙を開けていくと、私が以前から欲しかった柱時計でした。かなりのアンティークな時計なので、あの高級デパートで購入したとは考えられないのだけれどなぁ・・・と、疑問にも思いながら、母親に電話をしてみると、「あ、あの包装紙ね、先日、届いたお父さんの会社の人からのお中元の包装紙を取っておいたの。なんだか、包装紙と中身のギャップが良いんじゃないかなと思ってね。驚いたでしょ?」と得意げな、母の様子に、「ビンゴ!」と答えると、「私からは、お父さんにビールで良いかな?」と聞くと、「人にサプライズさせてもらってばかりいないで、あなたも何か、特別なお中元を考えてよ。」と母が言うのです。私のプレゼント好きは、母親譲りなのだと、この時、初めて分かりました。家族って離れてみないと分からない事もあるのですね。お中元の起源を調べてみると、一般的には、目上の人に贈り物を送る習慣とあります。本来は、私からお世話になっている、父母に送るべき贈答の習慣のようですね。しかも、全国の地域によって、お中元の時期が異なるようです。義理の母父にも、何か送ろうと思いますが、お中元の贈るマナーを詳しく調べてみると、一般的に公務員の方に、お中元、お歳暮はを贈る事はマナー違反になるそうです。義理の父母は、共に現役の公務員なので、お中元、お歳暮は控えた方が良さそうです。ご挨拶のプレゼントがマナー違反とは、生まれて初めて知った事実で驚かされました。世の中の常識とは、知っているようで、知らない事が多いのですね。結婚前は、実家で、父宛に届く、お中元の包みが到着すると、真っ先に玄関へ走ったものです。包装を解く時の、ドキドキは、今もあの頃も変わりません。