フィルムによる散乱というのは、フィルム表面の凸凹や裏面やフィルム内の結晶、スリップ剤などの小球での反乱となります。この値から、装置自体の散乱光量に、全光線透過率をかけた値を引いたものが、拡散透過率となります。全光線透過率をかける理由として、装置自体による散乱は、装置に入って来た光量に比例するからだそうです。曇価というのは、散乱光透過率を、全光線透過率で割った値を100倍にした%表示だそうです。実際の視覚と対比して考えるなら、平行光線透過率は、フィルムの透明性と相関していて、曇度は、フィルムの白っぽさと相関しています。光というのは、フィルム内部の小球だけでなく、粗けれているフィルムの表面でも散乱します。実際に測定すると、延伸フィルムなどではフィルム内部の小球に起因する内部ヘーズは非常に小さいそうです。