包装の原点とも言われる食品包装は、もともと食品と切っても切れない腐敗や変質の対策の一つとして行われてきました。食品に起こるこのような腐敗や変質の原因の一つが、化学変化によるものであることが知られています。
この化学変化を起こす食品に含まれる物質としては、脂質や色素、ビタミン、還元糖、アミノ酸といったものが知られており、これらの物質が空気中に含まれる酸素や各物質間の相乗反応で起ることもわかっています。
さらにこのような化学反応を手助けする触媒物質としては、酸素をはじめ温度、水分、光、金属イオン、ポルフィリンなどであることも解明されています。
ここで、ポルフィリンとは、野菜の葉っぱなどに含まれる葉緑素や肉類に存在する肉色素などに含有する一定構造をもつ有機化合物の総称をいいます。